「シャルロットが15歳だったとはね…」
「オレも自分の妹くらいの年齢だと思ってたから、聞いた時は驚いたよ」
「シャルロットのはんぶんはエルフだからしかたないでちよ、でもちょーっとせいちょうがおそいだけでふつうのレディでち!」
「オイラも同じ、半分は人間の血、流れてる…レディじゃないけど年もいっしょ」
「なーるほど……だから他の獣人達みたいにゴツくないのか、ケヴィンは」
「うぅ…やっぱりそう見える、か…オイラもっと、ガタイいいほうがよかった」
「んー筋肉つきすぎてるし、体格はそれくらいのほうがいいんじゃないか?顔が少し幼いぶん見ようによっては爽やかだぞ!」
「さ、さわやか…?オイラ、デュランみたいがいいっ!戦いに有利!」
「いやオレだって英雄王様に比べたら…」
「え〜?ふたりともマッチョすぎでちよ!ヒースみたいにシュっとしててはかないほうがいいでち!」
「お、噂の神官さんかぁ。シャルロットは王子様タイプが好みなのか……残念だったなキミ達♪」
「残念、何が?」
「聞き流していいと思うぞ」
【……そもそも、ケヴィンは本当に王子様よね?】
(まあそうなんだよな…)
「こらっ!何を話している!!」
「おっと、ゴツい獣人のおでましだ……ちょうどいい、見張りを一人減らして牢から出よう」
何か策があるのか…そう訪ねる前にビースト兵がデュラン達の牢屋の前まで来た。