『ようこそ、我が名はゴーヴァ』
「あ、あんたしゃんが!このふねのモトでちね!!」
『いかにも。ここは我がさまよえる魂の船』
「ならトモダチの呪いといて!!オイラ達、解放してっ!」
「そうでち!シャルロットのデシをかえしてもらうでちよ!」
「えっ?デュランってシャルロットの弟子なのか!?」
「ありゃ?ちがうでちか?さいきんヒールライトのれんしゅうしてるデュランしゃんだから…」
「そしたら弟子??それとも後輩っていうのか?」
「こーはいでちか!それでいくでち!」
『………解放する方法は私を倒す事なのだが…』
「アウ!ごめん!今から戦おう!!」
律儀にも待っていてくれていたゴーヴァは、ケヴィンが獣化すると霧の中から姿を現した。
『……』
『心配いらないわよ、二人の強さは知ってるでしょ?それとも一緒に戦いたくてウズウズしてる?』
『ち、違うって…まあ強敵ならむしろオレが修行がてら相手をしたいって思うけどな!』
幽霊船の大元に辿り着いたためなのか、フェアリーの力でこちらに流したケヴィンとシャルロットの声がより鮮明に響いた。
(……二人とも、無理はすんなよ…)