「うぅ、くらいしこわいでちぃ…」
「……シャルロット」
「ひぃっ!…よ、よびまちたかケヴィンしゃん!?」
びくびくしながら前を歩くシャルロットに声を掛けたケヴィンは、心なしか元気がなさそうだ。
「オイラだけじゃ…不安?」
「……え??」
「シャルロット、怖いことあるとデュランのほうに行く……今もオイラのこと頼らないで進んでる」
「ケヴィンしゃんそれは」
「オイラ頼りない、かな…」
「もー!ケヴィンしゃんっ!!」
「わっ!な、なに!?」
シャルロットにぐいっと上着を引っ張られ、ケヴィンは急なことに驚いて前のめりによろけ…そのままシャルロットの両手に頬を挟まれる。
「シャルロットはこわがってるヒトをまえにつきだすほどオニじゃないでち!!」
「あうっ………オイラが怖がってるから、か…」
「こわいのはシャルロットもおんなじでちよ!ふたりともこわいなら、いっしょにがんばるでち!シャルロットとケヴィンしゃんががんばらないと、デュランしゃんをたすけられないんでちからね!!」
「!……うん、二人で頑張ってデュランを助けよう!」