「びえっ……デュランしゃんが………デュランしゃんがー!!!」
『な、泣くなシャルロット!オレまだ生きてるから!』
先ほどまではモンスターを倒し、謎の仕掛けを解きながら幽霊船の中を進んでいた一行だったが……あろうことかデュランが呪われてしまった。
『フェアリー、オレに呪いを移したマタローとか言うやつも普通に生きてんだろ?』
『ええ、ただあの人の場合はこの船に直接乗っている訳じゃなかったみたいね…幽体離脱でもしてたのかしら?』
いまやデュランが幽体みたいになっていた……声を発するとフェアリー以上に響き、ユラユラと揺れるように聴こえる。
「デュラン、一緒に行けないのか…」
「ほ、ほんとにふたりだけでいくんでちかっ?」
『頼むよ。オレはこの部屋から出られねえんだ、呪縛ってやつだな多分』
「じゅばく……ホーリーボールでとけたりしないでち??」
『オレを成仏させる気か』