「なんかあの時オレ達のほうをチラチラ見てなかったか?」
「んー?きのせいでちよー」
「じゃあなんの話をしてたんだよ?」
「ただの『じょしトーク』でち、ねーケヴィンしゃん?」
「ウン!よくわかんないけど、シャルロットがオイラについててくれるって!」
「お~!やっぱりオミミがいいでちね~!」
シャルロットはケヴィンの耳の良さを知っているため、デュランに聴こえなければいいかくらいの感覚で離れていたらしい。
「あーでも、リースしゃんから『つばさあるもののパパさん』のはなしきいたでち、ひつようなときはたよってねって!」
「??パパさん?」
「あ!シャルロットほら!サボテンくん!」
「おっと!スタンプもらいにいくでちー!」
「…全っ然わかんねえ……」
【きっと『翼あるものの父』のことね…なんとなく聞いたことがあるわ】
なにやら重要そうなことだが、フェアリーが理解しているなら問題ないかと…デュランは走り出した二人のあとに続いた。