「賢者ドン・ペリ……ヘンクツなジジイだったな。いくら頭が良くてもよぉ…」
城塞都市ジャドから乗った漁港パロ行きの船の甲板にて、デュランはドン・ペリの不平不満をこぼす。
他のコロボックル達からもいたずら好きと話題に上がっていたあたり、頭はいいが性格は少し難があるのかもしれない。
「シャルロットも、からかってくるヒトはだいきらいでち!」
「うーん…シャルロットのこと子供扱いしないように、オイラ気を付けてるけど、からかわないようにも気を付ける」
【ケヴィンは大丈夫だと思うけどな、デュランならともかく】
(おい、ひと言多いぞ)
【あ、ほら!パロの港が見えてきたわ!降りたら急いで風の回廊に向かうわよ!】