眠り草の花畑で眠ってしまった一行はローラント王国の王女『リース』によって助けられ、彼女達アマゾネスのアジトにてデュランは目を覚ましたのだった。
(まさかローラントの王女に会うとはな)
【王女様ってやっぱりキレイなのね、それに魅力的だったわ】
(そりゃそうだろ、ローラントのアマゾネスは精強と名高い軍だ。それを率いてるリーダーともなれば、まとってるオーラもただものじゃないぜ…)
【魅力的っていう話が、どうしてそういう方向になるのよ……デュランじゃ仕方ないか…】
(ん??オレがなんだって?)
【なんでもないわ…あ。ケヴィンが起きたみたい】
フェアリーにそう言われ、近くで寝かされていた二人へ振り返る……起き上がってキョロキョロとしているケヴィンと目があった。
「よぉ、起きたか」
「デュラン……ここ、どこ?洞窟?」
「ローラント王国の秘密のアジトだよ。オレ達眠り草の花畑で寝ちまって、ここの王女様に助けられたんだ」
「そっか……………シャルロットは?」
「おまえのすぐ横で寝てる」
「え?…わっ!気づかなかった!!」
「ソイツちっこいもんなー、寝ぼけて踏んだりするなよ?」
「う…うん、オイラもう起きるから大丈夫」
デュランは冗談まじりに言ってみたが、ケヴィンはシャルロットと二人一緒に掛けられていた毛布から慌てて脱け出した。
「それじゃ、もう一人起きたらここを出るって話してくるよ。ケヴィンはシャルロットを見ててくれ……助けてもらった礼をさせてほしいって交渉もしてみる」
「そう、だな。お礼しよう!」