「照れてねえっつの……とにかく行くぞ…」
「うん、当てってどこなんだ?」
「昨日買い出しの時に会った変わったオッサン…錬金術師のところだ」
「レンキンジュツシ??」
「えっと…研究者みたいなもんかな。ここからフォルセナまでひとっ飛びで行ける発明をしたらしい……『スーパーキャノンマーク2』って言ってたぜ」
マイアに住む自称錬金術師の『ボン・ボヤジ』という変わり者。
自身の発明を誰かに自慢したいと騒いでいたところに偶然通り掛かったデュランが絡まれたのだ。
「フォルセナへのつり橋が落ちたじゃと!?ついにっ、ついにワシの『ハイパーデラックススペシャルキャノンV2』の出番じゃな!!」
(……昨日と名前違う)
【ややこしくなるからほっておきましょう。この手の人は話すと長くなるわ】
(いや心を読むなよフェアリー…)
「ああ!!作るのに夢中で忘れておったが火薬だっ!ニトロの火薬がないぞよ!これではワシの『ウルトラゴージャスターボキャノン2号』がうてない!!」
「おいオッサン、名前変わってるぞ」